柄形(つかなり)について

柄形とは、柄前の姿を指します。
その様式に応じて、「並反り」「両立鼓」「刃一」などのさまざまな名称があります。

 

この柄形とは、希望に応じてその名称が示す様式通りに柄下地の形状を整えるというものではありません。柄前の両端に付く縁金・頭金の形状をそれぞれ始点・終点として、その曲線を崩さぬように整えるものです。 
また当然ながら、柄の太さや厚さも縁金・頭金によって決定されます。

 

縁頭にはこのような役割がありますので、縁頭の選定は柄形の選定と同義だといえます。 職人はこうした作法に則って製作を行いますので、仮に両立鼓に適した金具を選定いただいていれば黙っていても両立鼓に仕上がります。

 

このため当店ではわざわざ柄形のご希望を伺わず、原則的にご指定も承っておりません
金具にしたがって整えることが自然であるのに、異なった形状に加工を行うことは不自然であり不細工な結果となる原因になるからです。

 

これらを踏まえ、縁頭は、まず第一に寸法、次に形状、最後に図柄の優先順位でご選定いただくことをおすすめいたします。
(間違っても図柄最優先での選定だけは避けたいものです)

 

当店が取扱う現代物金具のページでは、寸法を詳細に記載しております。 ご検討の際にはこの寸法をよくご確認いただき、お求めに適したものかどうかご判断ください。

 

[取扱う現代物(縁頭)一覧]

  • 「縁金 縦」の()外と()内の寸法差が大きいものほど反りの強い柄形に仕上がりやすいです。
  • 「縁金 縦」の寸法が柄前全体の太さの上限を決定します。
  • 「縁金 横」の寸法が柄前全体の厚さの上限を決定します。
  • 「頭金 縦」と「頭金 横」は左手の握りに影響します。
  • 「頭金 高さ」が大きいものほど柄長を多く呑込みます。

 

尚、当店の特注居合刀製作(模擬刀)においては柄形を単独で選択することが可能となっています。 これは模擬刀そのものが伝統工芸品ではなく、工業製品としての側面が強いことが理由として挙げられます。
所詮は日本刀のさまざまな特徴を再現した工業製品であるため、良くいえば作法に縛られない自由な製作、悪く言えば本来でない低俗な製作が行われています。

 

そのような模擬刀製品で出来ることが日本刀(真剣)でも出来ると考えることは誤りです。 模擬刀と日本刀(真剣)は似て非なるものと認識し、分別してご検討を行ってください。