ハバキの化粧について

庄内

職人への一問

“庄内”という化粧ハバキがありますが、工作の掟のようなものがあるのでしょうか。

ハバキの中央辺りに樋が一本掻かれるだけのものもあれば、樋の上に細い筋が入ったものも見かけます。また、樋から台尻までの鑢目も、横目のものもあれば斜目のものも見かけます。
正統な”庄内”の化粧という掟は存在するのですか。

職人の一答

ハバキに対して一定に施される化粧は、”庄内”のほかにも”加州”など多くの種類が存在します。
これらは「お国振(おくにぶり)」といい、各藩によって化粧の特徴が異なりました。

ご質問の”庄内”はその名の通り庄内藩のお国ハバキで、樋に加えて子持ち樋が掻かれます。
この子持ち樋が、質問者様の「樋の上に細い筋が入ったもの」に該当します。
また、”庄内”の鑢目は斜目に入れるものだと私は教わりました。

子持ち樋がなく樋が一本掻かれるだけのハバキは、恐らく水戸ハバキだと思います。
その他多くのお国振がありますので、調べてみるのも面白いと思います。